「楽天ポケット型WiFiが気になるけど、実際どうなの・・?」
「本当に使えるかどうか詳しいレビューが見たい!」
楽天ポケット型WiFi(Rakuten WiFi Pocket)は楽天モバイルから発売されているポケット型Wi-Fiサービスです。楽天回線を使ってデータ無制限で通信できることがメリットです。
特徴としては薄型で持ちやすく、裏面にはお買いものパンダもデザインされた楽天モバイルオリジナルのモバイルルーターです。16台まで同時接続できるので、メインで使うスマホだけでなく、パソコンやタブレットにも使えます。
また特徴としてはコンパクトかつ軽量ボディが魅力的。小さいのに、バッテリーは2,520mAhとまずまずの容量を搭載しています。
連続通信時間は最大10時間です。なお、SIMフリーモデルなのでSIMロックはかかっておらず、他社のSIMカードを挿して使うこともできます。
2024年12月時点は、端末代金が一括1円で購入可能。しかも、手ごろな料金でデータ通信を無制限に使えます。
しかしながら、本当に使える代物なのか気になりますよね。そこで今回は、楽天ポケット型WiFiを実際に購入して徹底レビュー。
実効速度はもちろん、デメリットについても深く言及していきます。口コミや評判が気になっている方は、ぜひご参考に。
本レビューは個人向けWi-Fiサービスを提供するBizPLUSが提供しています。専門家の視点で楽天ポケット型WiFiを詳しくレビューしていくので、お楽しみに!
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楽天ポケット型WiFi(Rakuten WiFi Pocket)を専門家が実機レビュー
ここから、外観デザインと速度の実機レビューをしていきますね。今回2Bのレビューを行いますが、2Cとの違いはUSBタイプの違いだけなので、2Cの購入を検討にしている人もご参考に。
また、Rakuten WiFi Pocket Platinumを検討している方も、外観はほぼ同じでプラチナバンド圏外であれば速度は変わらないので、本レビューが参考になるかと思います。
見た目はコンパクトで可愛らしい
こちら、購入したRakuten WiFi Pocketです。
同梱物としては、本体の他に説明書と充電用のUSBケーブルが含まれています。
第一印象としては、小さくて軽い。
100g程度しかないので、持っている感覚がないくらいの重量です。側面が角張ってなく、丸いので可愛さもあり。
名刺サイズとまでは言いませんが、胸ポケットに入るほどのコンパクトさです。
設定は自動で完了する
Rakuten WiFi Pocketに限らず、ポケット型WiFiを使ううえで気になるのが使い方。特に自分で設定できる心配になりますよね。
Rakuten WiFi Pocketの設定はSIMカードを入れて電源を入れるだけ。自動設定なので、難しい操作は必要ありません。
詳しい設定手順は以下の通りです。
付属のSIMカードを台紙からmicroサイズで切り離して、端末側面のSIMスロットに挿入して下さい。SIMスロットは爪で開閉できるので、SIMピンは不要です。
SIMセットできたら、端末側面の電源ボタンをONに。そのまま何もせずに、数十秒待つと自動的に設定が完了します。
※バッテリー切れの場合は、付属のUSBケーブルで充電しておく
以上で設定は完了です。
なお、SSIDの変更など細かな設定を行いたい場合は、接続している通信機器から「192.168.0.1」にアクセスして変更して下さい(通常は変更しなくてOK)。
ネット接続の手順
設定が終わったら、いよいよネット接続に入ります。以下、詳しい接続手順です。
Rakuten WiFi PocketのSSID・パスワードは、付属のシールまたは端末内の画面にて記載されています。端末から確認するときは、側面の「WPS」のボタンを押してください。
スマホやPCなど、ネット接続したい機器のWi-Fi設定を開きましょう。すると、SSIDが見つかるのでタップして下さい。
※SSIDが表示されないときは、端末の電源が入っているか要確認
最後に、確認したパスワードを入力すればOKです。スマホの場合は、「接続済み」などの表記で確認できます。
これで、ネット接続は完了です。
QRコードから接続する場合
Rakuten WiFi Pocketでは、従来のSSID・パスワードを入力する方法の他に、QRコードを使った接続方法が使えます。
手順は、端末の電源を入れた後に、「WPS」のボタンを数回押して下さい。すると、ネット接続用のQRコードが表示されるので、iPhone・Androidのスキャンアプリから読み込みましょう。
読み込みが終わればネットに自動接続されます。パスワードを入力する手間が省けて簡単です。
実測値は問題ない速さ
気になる通信速度を測ってみましょう。ずばり、実測値の結果はこちらです。
測定結果
- ダウンロード速度:17.3Mbps
- アップロード速度:5.93Mbps
- Ping値:20ms
上記は5Gはではなく、4G通信の速度です。結論は、速くも遅くもない普通の速さです。WiMAXよりは遅いものの、ドコモやソフトバンク回線を使うクラウド系のポケット型WiFiとはほぼ同じ速度です。
正直、10Mbpsいけば御の字かと思っていましたが想像以上の速さ、17.3Mbpsを記録しました。
この速度なら、WEBサイトやSNS閲覧はもちろん動画やゲームもストレスなく楽しめます。Youtubeも高画質で再生可能で、テレワークとしても十分使える速度です。
一方でアップロード速度はイマイチでした。Youtuberなど、ファイルをネット上にアップする仕事の方には向かないでしょう。
まとめとしてアップロードがメイン、プロのオンラインゲーマー、トレーダーの方でなければ必要十分なスピードです。
他の人の口コミとほぼ同じ速度
今回、たまたま測定結果が良かっただけかもしれないので、みんなの口コミも調べてみることに。
みんそくによると、平均速度は18.63Mbps(500件以上の口コミから算出)と出ており今回の測定とほぼ同じ結果に。
時間帯による極端な速度低下も見られず、10Mbps~22Mbpsあたりで落ち着いています。
結論として速度については安かろう悪かろうを覚悟していましたが、満足できる快適さでした。良い意味で期待を裏切ってくれましたね。
感想:普通のポケット型WiFiを求める人にはうってつけ
全体的な感想として、決してハイスペックではないものの、普通に使えるポケット型WiFiを探している人にとってはうってつけだと感じました。
コンパクトで軽いため持ち運びに便利で、それでいて速度もそこそこ快適です。もちろん、WiMAX +5Gなどには適いませんが、コスパを考えると十分すぎるほどの性能です。
あとで詳しく説明しますが、端末代は1円なのでコストを照らし合わせると現ポケット型の中では最強クラスの高コスパと言えるでしょう。
在庫切れが多発する理由もよく分かります。
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楽天ポケット型WiFiに関する口コミ・評判
楽天ポケット型WiFiを実際に使うユーザーの口コミ・評判を見ていきましょう。
通信速度に関する評判
- 高画質のオンラインゲームでも特に動作が固まることなく楽しめている
- 平均で25Mbps以上の速度が出るため、一般的な利用には支障がない
- 速度は建物や利用シーンによって異なるが、通常のネット利用であれば十分な品質
楽天ポケット型WiFiの通信速度に関しては、オンラインゲームなどの高負荷な利用でも問題なく快適に利用できているという声が多数見られました。
平均速度は25Mbps以上で、一般的なインターネット利用には十分な速度が出ているとの声。ただし、建物内や利用シーンによって速度が変動することもあるため、常に高速通信が可能というわけではないようです。
とはいえ、通常のネット利用であれば品質面で不満を感じることは少ないと言えるでしょう。
料金に関する評判
- 月額料金は利用量によって変動するため、誰にとっても納得感のある料金設定
- 事務手数料が無料で、端末代金1円キャンペーンにより初期費用がほぼ0円で利用可能
- データ無制限プランとしては最安の料金設定
楽天ポケット型WiFiの料金体系は、利用したデータ量に応じて月額料金が変動する仕組みになっています。そのため、ライトユーザーからヘビーユーザーまで、自分の利用スタイルに合った料金で利用できると好評です。
また、事務手数料が無料なうえ、端末代金が1円で購入できるキャンペーンを実施しているため、初期費用を抑えて利用を始められる点も魅力です。
他社の無制限プランと比較しても最安クラスの料金設定なので、コストパフォーマンスの高さが評価されています。
接続の安定性に関する評判
- 1日に2回ほどネットワークが切れることがあるが、再起動すると繋がる
- Nintendo Switchでの対戦中にネットワークエラーが増えた
- 2.4GHz帯のWiFiを使用中は、電子レンジなどの電波干渉で度々切断することがある
楽天ポケット型WiFiの接続安定性については、若干の不安定さを指摘する声もありました。1日に数回ほどネットワークが切断されてしまうことがあるようですが、端末を再起動することで改善するとのこと。
ゲーム機を接続して利用する場合は、対戦中にエラーが発生しやすくなる傾向もあるようです。また、2.4GHz帯のWiFiを使う場合は電子レンジなどの電波干渉の影響を受けやすく、接続が不安定になりがちな点には注意が必要です。
とはいえ、通信が完全に途切れてしまうことは少なく、概ね安定して利用できていると言えそうです。
楽天ポケット型WiFiのメリット
- プラチナバンドに対応
- 端末代金が1円(2回線目以降も可)
- データ無制限でネットが使える
- データをあまり使わない月は料金が安い
- 最大10時間もバッテリーが持つ
- 16台同時に接続できる
- サイズがコンパクトで小さい
- ひと目でデータ消費量が分かる
プラチナバンドに対応
Rakuten WiFi Pocket Platinumでプラチナバンドのエリアに入ると、安定した通信が実現します。
プラチナバンドとは、700MHz~900MHzの周波数帯域を指す通称で、以下のような特徴があります。
- 障害物を回り込みやすく、ビルの中や地下でも電波が届きやすい
- 空気中の水分による電波の減衰が少ない
- コンクリート壁などを透過する力が強い
- 少ない基地局でもエリアをカバーできる
楽天モバイルは2024年6月からプラチナバンドの商用サービスを開始しました。これにより、楽天ポケット型WiFiでも以下のようなメリットが期待できます。
- 建物内や地下でも安定した通信が可能になる
- より広いエリアで電波がつながりやすくなる
- 通信品質の向上により、快適なインターネット接続が楽しめる
プラチナバンドは周波数が低いため通信速度は他の周波数帯に劣りますが、10~50Mbps程度の速度は出るので、動画視聴やオンラインゲームにも十分対応できます。
今までと比べて、楽天ポケット型WiFiはつながりやすさと実用性を兼ね備えた、より魅力的なサービスになったと言えるでしょう。今後エリアが順次拡大されていくことで、さらに利便性の高いモバイルWiFiルーターとして評価されていくと思われます。
端末代金が1円(2回線目以降も可)
楽天ポケット型WiFiはキャンペーンにより1円で購入できます。通常価格は7,980円です。
初めて申し込む人はもちろん、すでに楽天モバイルを申し込んでいる人が2回線目に申し込む場合も1円キャンペーンが適用されます。
罠となる条件はない
他のポケットWi-Fiサービスでも、キャンペーンで端末代が無料になることはあります。しかし、他社の場合は2~3年の契約縛りがあり、短期間で解約すると違約金がかかるのが一般的です。
楽天モバイルなら端末を1円で購入しても、契約縛りや違約金は一切ありません。
初めての申し込みなら、さらにポイントが貰える
楽天モバイルの申し込みが初めてなら、2,000~5,000ポイントプレゼント(時期により変動)のキャンペーンも併用可能です。
Wi-Fiルーターを実質タダで貰えるうえ、ポイントまで付与されます。それでいて初期費用や違約金は一切かかりません。
使用してみて合わなければ無料で解約できるので、初めてポケットWi-Fiを試したい人にもぴったりです。
データ無制限でネットが使える
楽天ポケット型WiFiなら月額3,278円でデータ通信が使い放題です。使い放題のポケットWi-Fiは他にもありますが、月額料金は4,500円前後が相場です。
データ無制限プランを比較
サービス名 | 月額料金 (データ無制限) |
---|---|
楽天モバイル | 3,278円 |
WiMAX2+※ | 4,268円 |
WiMAX +5G※ | 4,818円 |
Y!mobile | 4,818円 |
ご覧の通り、楽天モバイルは圧倒的な安さ。月額割引などのキャンペーン適用は不要で、この金額です。
データをあまり使わない月は料金が安い
楽天モバイルの料金(Rakuten最強プラン)は変動制なので、データをあまり使わない月は料金が安くなります。20GB以下なら2,178円で、3GBに収まれば1,078円です。
毎月のデータ消費量にばらつきがある人でも、無駄がありません。
最大10時間もバッテリーが持つ
楽天ポケット型WiFiはコンパクトながら電池持ちがよく、最大10時間バッテリーが持ちます。一度充電すれば、丸1日は電池切れの心配はいりません。
スリープ状態での連続待受時間は最大300時間。使い方によっては1回の充電で2~3日は持ちますよ。
16台同時に接続できる
楽天ポケット型WiFiは最大16台まで接続できます。スマホはもちろん、タブレットやパソコン、ゲーム機なども同時に接続可能です。
複数の機器でインターネットを楽しみたい人や、家族で住んでいる人に向いています。
サイズがコンパクトで小さい
Rakuten WiFi Pocketは本体サイズがコンパクトです。片手でも楽に持てますし、ポケットにもすっぽり入ります。
重量も106gと軽量です。ここ最近のスマホの重量が160~200g前後なので、スマホよりも軽いですね。どれくらい軽量なのか、他のWi-Fiルーターとサイズ・重量を比較してみました。
サイズ比較
端末 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
Rakuten WiFi Pocket | 107.3x 63.8 x 15 (mm) | 約106g |
Speed Wi-Fi NEXT W06 | 128 x 64 x 11.9 (mm) | 約125g |
Speed Wi-Fi NEXT WX06 | 111 x 62 x 13.3 (mm) | 約127g |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi | 147.2 x 76 x 10.9 (mm) | 約203g |
Pocket WiFi 803ZT | 112 x 67.5 x 15.6 (mm) | 約153g |
Pocket WiFi 5G A102ZT | 141 x 69 x 15.9 (mm) | 約240g |
こうして比較すると、Rakuten WiFi Pocketがいかに小さく軽いかが分かります。
ひと目でデータ消費量が分かる
データ消費量によって支払う金額が変わる楽天モバイル。便利なシステムですが、今どれくらいデータを使っているのかチェックが面倒なら萎えますよね。
ですが、楽天ポケット型WiFiでは電源を付けた瞬間にデータ消費量が分かります。
今月の支払い額も、わざわざmy 楽天モバイルにログインしなくても把握できるのがいいですね。地味ですが、こうした気遣いは嬉しいものです。
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楽天ポケット型WiFiのデメリット・注意点
- Rakuten WiFi Pocket 2Cは5G通信が非対応
- 楽天回線エリアが届かない場所がある
- 端末から接続中のエリアを確認できない
- 最高クラスの性能ではない
Rakuten WiFi Pocket 2Cは5G通信が非対応
楽天モバイルは5Gサービスを提供していますが、Rakuten WiFi Pocket 2Cの場合、利用できるのは4G回線のみです。残念ながら5G通信に対応していません。
ただ、楽天モバイルの5G通信はどのみち利用できるエリアは限られます。そういう意味では、5G非対応はさほどデメリットではないでしょう。
楽天回線エリアが届かない場所がある
楽天ポケット型WiFiでデータ通信を無制限に使えるのは、あくまでも楽天回線エリア内のみ。
サービスエリアは人口カバー率96%越えを到達していますが、まだ完全ではありません。
楽天回線エリア外はパートナー回線エリアとなり、月5GBまでしか高速通信を使えないので注意が必要です。
首都圏や関西圏なら問題ありませんが、地方や山間部の一部は楽天回線に繋がらない可能性があります。
端末から接続中のエリアを確認できない
接続中のエリアを端末側で確認できないのも楽天ポケット型WiFiのデメリット。
端末のディスプレイには電波強度や接続している機器の数、バッテリー容量といった情報を表示できますが、どちらの回線(楽天回線・パートナー回線)に接続されているかは表示されません。
接続エリアを確認する場合はAndroid版「my 楽天モバイル」を確認する必要があります。
接続エリアの確認方法
- Rakuten WiFi PocketからSIMカードを取り出す
- SIMカードをAndroidスマホに挿し替える
- Android版「my 楽天モバイル」アプリを起動する
- トップページから接続エリアを確認する
いちいちSIMカードを取り出す必要があるので、かなり面倒です・・。また、SIMサイズも合わないので余計に面倒です。
iOS版のmy 楽天モバイルではそもそも対応エリアの確認ができません。
上記の方法が使えない場合はデータ通信を少しだけ利用して、my 楽天モバイルからパートナー回線のデータ通信量を消費しているかチェックしましょう。
ちなみに、接続エリアを確認できないのは前モデルにもあったデメリットです。新モデルを出すなら、このデメリットを改善してほしかったですね。
Rakuten WiFi Pocketをバンド3(楽天回線)接続に固定する方法
少しマニアックな情報ですが、Rakuten WiFi Pocketを楽天回線だけに繋がるようにしたい、といった方のための設定方法です。手順としては、管理画面にアクセスしてバンド3のみ接続するよう固定します。
3分もあればパソコン・スマホのいずれからにて設定できますよ。以下、詳しい手順です。
Rakuten WiFi Pocketを接続した通信機器から192.168.0.1(検索窓に入力)にアクセスして下さい。アクセス後、「admin」と入力して管理画面にログインできます。
LTE項目を「ON」→「OFF」にして一旦ネットを遮断します。
LTE項目下の「設定」にアクセス。その先のページで「ネットワーク選択」をタップして下さい。
回線一覧が表示されるので「Rakuten 44011」を選びます。
LTE項目を「OFF」→「ON」に戻しましょう。
以上で完了です。「Rakuten 44011」を選択する場面ですが、楽天回線エリア内に居ないと選べないので注意して下さいね。
最高クラスの性能ではない
楽天ポケット型WiFiはWi-Fiルーターとしては最高性能ではありません。
特に、
- 最大通信速度が150Mbps止まり
- Rakuten WiFi Pocket 2Cは5GHz帯に対応していない
の2点が劣ります。最大通信速度150Mbpsについて、他のポケットWi-Fiと比べると遅いですね。
また、Rakuten WiFi Pocket 2Cは5GHz帯にも対応していません。5GHz帯は2.4GHz帯と比べると他の機器と干渉しにくく、通信が安定するのがメリットです。
他のモバイルルーターでは5GHz帯に対応しているモデルが増えているので、現行モデルのRakuten WiFi Pocket 2Cで対応していないのは残念です。
以下、主要なWi-Fiルーターと性能比較してみました。
Wi-Fiルーターの性能比較
ルーター | 最大通信速度 (下り) | 5GHz |
---|---|---|
Rakuten WiFi Pocket 2C (楽天モバイル) | 150Mbps | 非対応 |
Speed Wi-Fi HOME L02 (WiMAX2+) | 1.0Gbps | 対応 |
Galaxy 5G Mobile Wi-Fi (WiMAX +5G) | 2.2Gbps | 対応 |
Speed Wi-Fi HOME 5G L11 (WiMAX +5G) | 2.7Gbps | 対応 |
Pocket WiFi 5G A102ZT (ワイモバイル) | 2.4Gbps | 対応 |
他社製品では最大通信速度が1Gbpsを超えることも珍しくありません。また、ほとんどの製品で5GHz帯に対応しています。
性能重視の上級者なら、WiMAXなどRakuten WiFi Pocket以外のモバイルルーターを検討すべきでしょう。
楽天ポケット型WiFiがおすすめの人
口コミ・評判やメリット・デメリットから、楽天ポケット型WiFi(Rakuten WiFi Pocket)がおすすめな人を以下にまとめました。
- 実質無料でポケット型Wi-Fiを試したい
- 毎月のデータ消費量にばらつきがある
- 安くデータ無制限のポケットWi-Fiを使いたい
- テザリングでは難しい同時ネット接続を行いたい
- スマホは別キャリアだけど楽天回線を使ってみたい
- 光回線の工事待ち期間など短期でネット契約をしたい
- 違約金0円のポケットWi-Fiを探している
上記から2個以上当てはまっていたら試すべし
Rakuten WiFi Pocketは、とにかく安く利用できるのが最大のメリットです。端末代はキャンペーンにより1円ですし、月額料金も無制限なのに3,278円しかかかりません。
データ消費が少ない月は最安0円まで自動調整されます。毎月のデータ消費量にばらつきがある人でも無駄がありません。
スマホを別のキャリアを使いつつ、データ無制限の楽天回線を使いたい方にもおすすめ。
スマホのテザリングだとiPhoneで5台、Androidスマホでも多くて8~10台しか接続できません。一方で、Rakuten WiFi Pocketは最大16台まで接続可能です。
同居人あるいは家族とネット接続をシェアするのにも便利ですね。
実質無料でポケット型Wi-Fiを試したい
楽天モバイルでは、キャンペーンを利用することで端末代金が実質1円になります。さらに、契約事務手数料も無料のため、初期費用をほぼかけずにポケット型Wi-Fiを試すことができます。
利用してみて自分に合わないと感じた場合も、解約金は一切かからないので、お試し感覚で始められるでしょう。
毎月のデータ消費量にばらつきがある
楽天ポケット型WiFiは、月間のデータ使用量に応じて段階的に料金が変動する仕組みです。3GB以下の月は1,078円、20GBまでは2,178円、20GB以上でも3,278円と上限が設定されています。
使う月と使わない月で料金が変わるので、毎月の通信量にばらつきがある人にもおすすめです。
安くデータ無制限のポケットWi-Fiを使いたい
楽天モバイル以外にも無制限で利用できるポケット型WiFiはありますが、その中でも最安値水準の料金プランとなっています。
WiMAXやドコモのポケット型WiFiなどと比較しても、月額料金や端末代金の安さが際立っています。無制限プランでコストを抑えたい人に最適です。
テザリングでは難しい同時ネット接続を行いたい
Rakuten WiFi Pocketは最大16台までの機器を同時接続可能です。スマホのテザリングでは同時接続数に限りがあることが多いため、家族でネットを共有したり、オンラインゲームの対戦をしたりする際に通信が不安定になりがちです。
ポケット型WiFiなら、大人数で安定したネット環境を利用できます。
スマホは別キャリアだけど楽天回線を使ってみたい
楽天エリアは順次拡大中で、プラチナバンドの商用サービスも開始されました。スマホは他社回線のままでも、ポケット型WiFiだけ楽天回線にすることで、エリアの広さや通信品質を試すことができます。
使ってみて問題なければ、後からスマホも楽天に乗り換えるのも良いでしょう。
光回線の工事待ち期間など短期でネット契約をしたい
楽天ポケット型WiFiには最低利用期間がなく、解約金もかかりません。引っ越し先で光回線の開通を待つ間の繋ぎとして利用したり、一時的に出張先などで使ったりといった短期利用に向いています。
2年縛りや高額な解約金が発生する他社サービスに比べ、利用期間を自由に決められる点が魅力です。
違約金0円のポケットWi-Fiを探している
契約期間や解約金が不要なポケットWiFiを探している人にも、楽天がおすすめです。WiMAXなど他社の場合、途中解約すると高額な契約解除料がかかることがあります。
対して楽天なら回線契約にしばりがないため、違約金を気にせずにいつでも解約できる手軽さがあります。
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楽天ポケット型WiFiがおすすめでない人
一方で以下に当てはまる人は、楽天ポケット型はおすすめサービスと言えません。
- 最高スペックの性能を重視する
- 楽天回線に対して不安がある
最高スペックの性能を重視する
楽天ポケット型WiFiは、下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsの通信速度を誇りますが、これは他社の最新機種と比べるとやや見劣りします。例えば、他社の機種ではあくまで理論値ですが下り最大1.2Gbps、上り最大75Mbpsほどの高速通信が可能です。
また、Rakuten WiFi Pocket 2Cは5G通信に対応していません。スマホでの5G通信が普及しつつある中、常に最新の高速通信を求めるユーザーにとっては物足りなさを感じるかもしれません。
オンラインゲームや動画配信など、大容量のデータ通信を快適に行いたい方は、他社の5G対応モデルを検討した方が良いでしょう。通信速度と最新規格対応にこだわるなら、楽天ポケット型WiFiはおすすめできません。
楽天回線に対して不安がある
楽天ポケット型WiFiは、基本的に楽天回線エリアでの利用が前提となります。一部エリアではau回線も使えますが、ドコモ回線やソフトバンク回線のようなカバー率は期待できません。
都市部なら問題ありませんが、地方や山間部では圏外になることも多いでしょう。Rakuten WiFi Pocketの口コミでも、「圏外になることが多い」「つながりにくい」といった不満の声が見られました。
また、楽天回線はまだ新しいため、トラブル時の対応力に不安を感じる人もいるかもしれません。実際のユーザーからも「サポートの対応が良くない」という評判もあります。
安定性とサポート面で信頼できる大手キャリアの回線を使いたい方には、楽天ポケット型WiFiはおすすめできません。エリアの広さと回線品質を重視するなら、WiMAXなど他社サービスを検討すべきでしょう。
楽天ポケット型WiFiの料金・キャンペーン情報
キャンペーンで端末代金が1円
楽天モバイルでは、回線と同時申込でRakuten WiFi Pocket を1円で購入できるキャンペーンを実施しています。通常、「Rakuten WiFi Pocket 2C」の端末単体価格は7,980円(税込)ですが、このキャンペーンを利用することで、わずか1円で手に入れることができます。
このキャンペーンは大変お得な内容ですが、ひとりにつき1点までの適用となっています。また、不正利用や不正転売などの目的でキャンペーンを適用した場合は、申し込みがキャンセルされる可能性もあるので注意が必要です。
かかる費用は通信費のみ
楽天ポケット型WiFiの料金プランは「Rakuten最強プラン(データタイプ)」となります。
このプランはデータ消費量に応じて月額料金が自動的に変動します。
プラン内容
データ利用量 | 月額料金 |
---|---|
3GB以下 | 1,078円 |
3~20GB | 2,178円 |
20GB以上 | 3,278円 |
月額3,278円でデータ通信を無制限に利用可能。この価格でデータ使い放題のポケットWi-Fiを実現できます。
利用するデータ通信量が少ない月は月額料金が安くなるのがメリット。
普段は無料で保有しておき旅行や出張の時だけ使い放題のポケット型WiFiとして利用する、といった使い方が可能ですよ。
なお、ユーザーからは「普段使うデータ通信量が少ない人にも納得感のある料金」「どれだけ使っても最大3,278円なのは魅力的」といった声が聞かれ、料金体系への満足度は高いようです。
初期費用・解約金はかからない
楽天モバイルのポケット型WiFiは、キャンペーンを利用すれば端末代金が実質1円になるだけでなく、契約事務手数料も無料です。そのため、初期費用はほぼかからずに利用を始められます。
さらに、最低利用期間や契約期間の縛りもないため、いつ解約しても違約金は発生しません。使ってみて自分に合わないと感じたら、いつでも自由に解約できるのは嬉しいポイントですね。
月々のお支払いは、クレジットカードやデビットカード、口座振替などを選べるので、自分に合った方法を選択しましょう。
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楽天ポケット型WiFiの端末の種類
現在販売されている端末は「Rakuten WiFi Pocket Platinum」と「Rakuten WiFi Pocket 2C」の2種類です。
それぞれの端末の特徴とスペックを詳しく見ていきましょう。
Rakuten WiFi Pocket Platinumの特徴とスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
色 | ホワイト |
サイズ | 約65 x 約96.5 x 約15.3 (mm) |
重量 | 約103g |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
連続待受時間 | 約260時間 |
連続通信時間 | 約10時間 |
バッテリー容量 | 2,440mAh |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 b/g/n |
対応周波数帯 | LTE:B1/3/7/18/19/26/38/41 WCDMA:B1/2/19 プラチナバンド:B28 |
最大同時接続台数 | 16台 |
SIMタイプ | nanoSIM (SIMフリー) |
Rakuten WiFi Pocket Platinumは2024年7月に新登場した最新モデルです。
最大の特徴は、プラチナバンドに対応していること。プラチナバンドとは、700MHz~900MHzの周波数帯域の通称で、障害物に強く建物内や地下でも電波が届きやすいのが特徴です。
サイズは約65 x 約96.5 x 約15.3mmとコンパクトで、重さは約107gと軽量。連続通信時間は約10時間、最大16台までの機器を同時接続できます。
下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsの高速通信が可能で、オンラインゲームや動画視聴も快適に楽しめるでしょう。
Rakuten WiFi Pocket 2Cの特徴とスペック
項目 | 仕様 |
---|---|
色 | ホワイト/ブラック |
サイズ | 約63.8×約107.3×約15 (mm) |
重量 | 約107g |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
連続待受時間 | 約300時間 |
連続通信時間 | 約10時間 |
バッテリー容量 | 2,520mAh |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 b/g/n |
対応周波数帯 | LTE:B1/3/7/18/19/26/38/41 WCDMA:B1/2/19 |
最大同時接続台数 | 16台 |
SIMタイプ | microSIM (SIMフリー) |
Rakuten WiFi Pocket 2Cは、Rakuten WiFi Pocket Platinumの前モデルにあたります。プラチナバンドには対応していませんが、その他のスペックはほぼ同等です。
本体サイズは約64.8 x 約107.3 x 約15.0mmで、重さは約107g。連続通信時間は約10時間、同時接続台数は最大16台と、Platinumと変わりません。通信速度も下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsを誇ります。
カラーはホワイトとブラックの2色展開。USB端子はType-Cを採用し、多くのスマホと共通のケーブルで充電できる点が便利です。
Rakuten WiFi Pocket 2Bは終売
Rakuten WiFi Pocketシリーズの初代モデル「Rakuten WiFi Pocket 2B」の個人向け販売は現在終了となっています。
Rakuten WiFi Pocket 2Cとの主な違いは、USB端子がmicro USBだったこと。本体サイズもわずかに小さく、重さは1g軽い106gでした。スペック面では2Cとほぼ同等の性能を有していました。
中古品なら入手できる可能性もありますが、USB端子の違いを考慮すると、現行モデルの2CかPlatinumを選ぶのがおすすめです。
参考:初代Rakuten WiFi Pocketについて
こちらも終売していますが、参考として初代Rakuten WiFi Pocketの情報を記載しておきます。
項目 | 仕様 |
---|---|
色 | ホワイト ブラック |
サイズ(mm) | 約94.5×約61.2×約17.1 |
重量 | 約100g |
最大通信速度 | 下り:150Mbps 上り:50Mbps |
連続待受時間 | 約300時間 |
連続通信時間 | 約10時間 |
バッテリー容量 | 3,000mAh |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 b/g/n |
対応周波数帯 | LTE:B1/3/8/11/18/19/21/28/41 WCDMA:B1/5/6/8/19 |
最大同時接続台数 | 10台 |
SIMタイプ | 標準SIM (SIMフリー) |
スペックを見比べると、現行モデルと性能はさほど変わっていません。最大通信速度やWi-Fi規格はほぼ同じです。
対応周波数帯が少し異なりますが、楽天モバイルを利用する上ではほとんど差はありません。
それでも、最大同時接続台数が10台から16台に増えたのが、大きな進化と言えるでしょう。
楽天ポケット型WiFiの契約手順
楽天ポケット型WiFiの契約手順は以下の通りです。
1.楽天モバイル公式サイトへアクセス
まずは楽天モバイルの公式サイトにアクセスします。トップページから「ポケットWiFi」のページに進みます。
2.端末の選択
契約するポケット型WiFiの機種を選びます。現在は「Rakuten WiFi Pocket 2C」と「Rakuten WiFi Pocket Platinum」の2種類が提供されています。
3.料金プランの選択
料金プランを選択します。ポケットWiFi向けのプランは、データ使用量に応じて段階的に料金が変動するRakuten最強プランのみになっています。
4.オプションの選択
必要に応じて、オプションサービスを選択します。例えば端末補償サービスなどがあります。
5.楽天会員の登録 or ログインと契約者情報確認
楽天会員に登録済みの場合はログイン、未登録の場合は新規登録を行います。その後、契約者情報を入力・確認します。
6.受け取り先の確認
WiFi端末の受け取り先住所を確認します。
7.支払い方法の選択
クレジットカードや口座振替など、支払い方法を選択します。
8.申し込み完了
以上の手順を進めると、ポケット型WiFiの申し込みが完了します。後日端末が届き、開通手続きをすれば利用開始となります。
まとめ
- 楽天ポケット型WiFiは最高性能と言えないまでも、実用的な速度が出るため快適に使える
- 違約金無しで端末代も実質無料なので、気軽にお試しできる
- デメリットとして接続中の回線が分からない点などに気を付ける
楽天ポケット型WiFi(Rakuten WiFi Pocket)はキャンペーンにより実質無料でお試しできます。月額3,278円でデータ通信を無制限で使えるのは大きなメリット。
データ通信をあまり使わない月は約1,000円に収まります。モバイルルーターとしては決して高性能ではありませんが、必要十分な速度が出ます。
もし合わなければ、違約金無しでいつでも解約できます。料金をかけずにポケット型Wi-Fiを契約したいなら、Rakuten WiFi Pocketはかなりおすすめです。