「新幹線でWiMAXは使えるの・・?」
出張や旅行で新幹線に乗るとき、WiMAXが使えるか気になりますよね。
結論から言うと新幹線でもWiMAXは利用できます。駅のホームやコンコースはもちろん、新幹線の車内でもWiMAXのエリア内なら利用可能です。
ただし、新幹線は山間部やトンネルを通ることが多く、繋がりにくいケースも。区間によっては電波が弱くなる場所もあります。移動距離が長いので、対応エリアは広範囲を調べなければなりません。
今回は新幹線でWiMAXを利用したい人に向けて、エリア検索の方法などを詳しく解説。無料Wi-Fiの情報なども合わせて参考にしてみて下さいね。
新幹線でWiMAXは利用できる!
WiMAXは基本的に新幹線のエリア内であれば利用可能です。詳しい内容を見ていきましょう。
WiMAXは新幹線で使える
駅のコンコースやホームではWiMAXが問題なく接続できます。走行中も、WiMAXエリア内なら利用可。
WiMAXエリア外でもau回線で繋がるため、基本的にはどこにいてもインターネット通信ができると考えてOKです。
走行中でも比較的安定した通信が可能です。
ただし、トンネルが多い区間では電波が途切れがちになります。静岡~名古屋間などがその傾向にあります。
また、山間部の区間ではまだ電波が届きにくい場所があるため、重要な送受信があるなら乗車前後の駅で済ませておくのがおすすめです。
WiMAXは、人口密度の高い都市部ほど基地局の数が多く、電波が安定しています。東京〜新大阪間の東海道新幹線や、東北新幹線の仙台〜大宮間などは比較的繋がりやすいエリアです。
昼間よりも夜間の方が回線が混雑しにくいので、夜の新幹線ではWiMAXが使いやすいでしょう。
対応エリアの調べ方
WiMAXの対応エリアは公式サイトのサービスエリアマップのページからチェックできます。新幹線は時速数百kmで移動しており、同じ場所にとどまるわけではありません。
そのため、駅周辺だけでなく乗車駅から降車駅までの経路をたどって対応エリアを調べてみましょう。
検索例:東京駅から名古屋駅に行く場合
東京駅から東海道新幹線に乗車し、名古屋駅へ行くとしましょう。サービスエリアマップにて東京駅を住所してして検索してみます。
東京駅周辺の対応状況が表示されます。周辺一帯がWiMAX対応エリアになっているため、問題なく使えることが分かりますね。
ここから名古屋駅までの経路をたどり、WiMAXの対応エリアをチェック。新幹線の経路は青い太線で表示されるので分かりやすいですよ。
東京~名古屋間は、ほとんどの場所がWiMAXの対応エリアです。しかし、拡大してみると静岡県の一部エリアでは使えないことが分かります。
この区間を走行中は、WiMAXが使えない可能性が高いことが事前にわかります。ただしWiMAXエリア外でもau回線で繋がり通信は可能です。
プラスエリアモードで接続が安定する
プラスエリアモードは、WiMAXのプランで利用できる有料オプションです。月額1,100円の追加料金がかかりますが、au LTEのプラチナバンド(700~800MHz帯)の電波を利用できます。
LTEはWiMAX回線よりも対応エリアが広く、トンネル内でも電波が届きやすいのがメリット。そのため、WiMAXを使えないエリアでも、LTEなら通信できる可能性あり。
WiMAX+5Gプランでは、オプション無しでもau LTEを利用できますが、プラスエリアモードに加入すればより安定感がアップします。
例えば北陸新幹線では、富山県内でWiMAX回線が圏外になりやすいです。
しかし、プラスエリアモードを利用すれば一気に通信エリアが広がります。
LTEでも圏外が全くないわけではありませんが、WiMAX回線だけ使うより圏外になる可能性がグッと減りますよ。
プラスエリアモードへの切り替えは、WiMAXルーターの設定から簡単に行えます。
プラスエリアモードは30GBまでの制限があるので注意
プラスエリアモードで月間の通信量が30GBを超えると、当月末まで通信速度が送受信最大128kbpsに制限されるので注意が必要です。
- 月30GB以上使うと速度制限
- 速度制限はWiMAX回線も対象
そのため、プラスエリアモードはWiMAX回線が繋がらないときだけ使い、動画視聴やゲームはなるべく控えることをおすすめします。
UQ Wi-Fiプレミアムは終了
以前はUQ WiMAXユーザー向けの特典として、新幹線車内などで利用できる無料Wi-Fiサービス「UQ Wi-Fiプレミアム」がありました。東海道新幹線N700系の車内(東京~新大阪区間)や、主要駅のコンコースなどで利用可能でした。
また、カフェやコンビニ、ショッピングモールなど、全国のさまざまな施設が対象エリアでした。
しかし、UQ Wi-Fiプレミアムは2023年3月31日をもってサービスが終了しています。
新幹線では無料Wi-Fiサービスを利用できる
WiMAXではありませんが、新幹線では無料Wi-Fi(公衆無線LAN)サービスを利用できます。
無料Wi-Fiサービスあり
- 東海道/山陽/九州新幹線:Shinkansen Free Wi-Fi
- 北陸新幹線(W7系):JR-WEST FREE Wi-Fi
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線では「Shinkansen Free Wi-Fi」、東北新幹線・上越新幹線・北陸新幹線では「JR-EAST FREE Wi-Fi」という無料Wi-Fiサービスを利用できます。
無料Wi-Fiはセキュリティが弱いので注意
仕事でWi-Fiを使う方は、重要情報の流出リスクがあるため要注意です。
セキュリティソフトを入れる、パスワードを入力しないなど対策を取りましょう。
Shinkansen Free Wi-Fiとは?
Shinkansen Free Wi-Fiは、1日に何度でも利用OK、1回の接続時間は30分です。接続するには、メールアドレス登録かSNSアカウントで認証を行います。
通信速度は平均で3~5Mbpsくらいで、YouTubeの標準画質(480p)程度なら視聴可能です。
JR-WEST FREE Wi-Fiとは?
JR-WEST FREE Wi-Fiは北陸新幹線のW7系車両で利用できます。誰でも無料で利用できますが、1回の接続時間は3時間まで。
Wi-Fi設定からSSID「JR-WEST FREE Wi-Fi」を選択すれば利用できます。
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新幹線でWiMAXを使用する際に知っておきたい知識
ここでは、新幹線でWiMAXを使う際の基本的な知識をまとめました。
車内でWiMAXを接続する方法
新幹線の車内でWiMAXを接続するには、モバイルWi-Fiルーターの電源を入れ、SSIDとパスワードを入力。
WiMAXのエリア内であれば、自動的にインターネットに接続されます。
端末の初期設定について
モバイルルーターの場合、SIMカードをWiMAX本体に差し込み、電源を入れるだけで設定完了です。SIMカードには向きがあるので、正しく挿入してください。金属部分に指が触れないよう注意。
ちなみに、新幹線での利用には向きませんが、ホームルーターの場合は付属のACアダプターで電源を入れます。SSIDとパスワードは本体または同梱の設定シールに記載されているので、それを使ってWi-Fi接続します。
トンネル内では接続が不安定になる
山間部の長いトンネルでは、長い時間圏外になることも。
- 北海道新幹線
- 東北新幹線
- 北陸新幹線
は山間部を通ることが多いため、必然的にトンネルも多くなります。トンネルに入ると電波が遮断されてしまうため、接続が不安定になる可能性が高いです。
トンネルを抜けると自動的に再接続されます。
電波の届きにくい区間
山間部を走行する区間では、トンネルが多いだけでなく基地局の数も少ないため、WiMAXの電波が弱くなりがちです。
北陸新幹線の長野〜金沢間、東北新幹線の那須塩原〜新青森間などは電波が届きにくい可能性が高いです。
また、二階建て車両であるE4系やE1系では、電波が届きにくい座席があります。自由席を利用する際は、なるべく窓側の席を確保すると良いでしょう。
セキュリティの高め方
新幹線のような公共の場では、第三者に通信を傍受されるリスクがあります。
WiMAXルーターの初期設定では、暗号化方式にWPA2-PSKが使われています。これは強固な暗号化方式なので安心できますが、古い端末だとWPA2-PSKに対応していない可能性があります。
その場合は、暗号化設定を「WPA/WPA2-PSK(TKIP/AES)」に変更することをおすすめします。
その他、セキュリティを高めるには、パスワードを定期的に変更するのも効果的。8文字以上の英数字を組み合わせて推測されにくい設定にしましょう。
まとめ
WiMAXは対応エリア内であれば新幹線でも問題なく利用可能です。新幹線に乗る前に、区間内の対応エリアをチェックしておくといいですよ。
ただし、新幹線は山間部やトンネルの中をよく走るため、圏外になるエリアもあります。乗車前に接続が不安定になりやすい区間を把握しておくことをおすすめします。
もしWiMAXが繋がらない時はプラスエリアモードや新幹線の無料Wi-Fiなども活用してみましょう。
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