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bizair
2023年11月01日
空室対策としてアパートの無料Wi-Fiが注目を集めていますが、導入を検討している大家さんの中には、以下のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、アパートの無料Wi-Fiについて詳しく解説します。アパート経営に無料Wi-Fiが必要な理由もあわせて解説するので、アパートを経営している大家さんはぜひ参考にしてみてください。
目次
アパートの無料Wi-Fiとは、賃貸物件の入居者が無料で利用できるWi-Fi設備のことです。一般的にWi-Fiを使用するためには、賃貸物件の入居者自身が月額のインターネット料金を支払う必要があります。
一方、アパートの無料Wi-Fiでは、入居者がインターネット料金を支払う必要がなく、手続きなども大家が行います。そのため、物件を探している方はアパートの無料Wi-Fiに注目して、物件を探すことが多いです。
物件を探している方から人気のアパートの無料Wi-Fiですが、アパート経営に無料Wi-Fiが必要な理由は以下の通りです。
以下では、それぞれについて詳しく解説します。
| 単身向け物件 | 家族向け物件 | |
| 1位 | インターネット無料 | インターネット無料 |
| 2位 | エントランスのオートロック | 宅配ボックス |
| 3位 | 宅配ボックス | エントランスのオートロック |
| 4位 | 浴室換気乾燥機 | 追い炊き機能 |
| 5位 | ホームセキュリティー | システムキッチン |
| 6位 | 独立洗面化粧台 | ホームセキュリティー |
| 7位 | 24時間利用可能ゴミ置き場 | 浴室換気乾燥機 |
| 8位 | システムキッチン | 防犯カメラ |
| 9位 | TVモニター付インターフォン | ウォークインクローゼット |
| 10位 | エレベーター | 24時間利用可能ゴミ置き場 |
参照元：全国賃貸住宅新聞「人気設備ランキング2020」
以上のようにアパートの無料Wi-Fiは、全国賃貸住宅新聞による「人気設備ランキング2020」で1位を獲得しています。このランキングは、人気な賃貸物件設備の指標として多くの大家さんから注目されているものです。
以上のランキングから、アパートの無料Wi-Fiが入居者から人気なことが分かります。Wi-Fi環境を整えるためには申し込みなどの手続きが必要であり、それを面倒に感じている方が多いようです。そのため、無料Wi-Fiを用意している物件は需要が高く、物件に無料Wi-Fiを導入することで空室対策になります。
無料Wi-Fiを導入することで、間取りや家賃が近しい近隣物件との差別化ができます。同じような物件が近隣に2軒ある場合、片方だけ無料Wi-Fiを使える物件であるなら、入居希望者はその物件を選びます。
物件を探している方が似たような物件で悩んでいる場合、無料Wi-Fiは最後の一押しになるでしょう。近年では無料でWi-Fiを使える物件が増えてきており、そもそもWi-Fiを無料で使えない物件は目に留まらない可能性まであります。
物件を探している方が条件で絞り込む際、「無料Wi-Fi（インターネット無料）」と検索することがあります。無料Wi-Fiを導入しておくことで、検索結果に物件が表示されるため、より多くの人に見つけてもらいやすくなります。
先程のランキングから分かるように実際無料Wi-Fiは需要が高く、選ばれやすい物件に近づくでしょう。
無料Wi-Fiは空室対策になるだけでなく、同様に退去防止にもつながります。現入居者が他の無料Wi-Fiのない物件へ引っ越すことを検討する場合、毎月数千円の支出（月額料金）が増えることになります。
このように考えると、居住地域を変える必要がある場合などは別ですが、他の物件へ引っ越そうとは考えないでしょう。現入居者が似たような物件を探している場合、無料でWi-Fiが使えない物件へ引っ越すメリットがありません。
このように考えると、居住地域を変える必要がある場合などは別ですが、他の物件へ引っ越そうとは考えないでしょう。現入居者が似たような物件を探している場合、無料でWi-Fiが使えない物件へ引っ越すメリットがありません。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際、Wi-Fiルーターの設置場所を「各戸」にするか「共用部」にするか決める必要があります。建物の構造や大きさ、部屋の広さによって変わりますが、ここでは無料Wi-Fiの導入方法を3つ紹介します。
それぞれについて詳しく解説します。
まず、「埋め込み型のWi-Fi」です。「埋め込み型のWi-Fi」は、各戸へLAN回線を開通させ、各戸の壁面にコンセント型のWi-Fiルーターを埋め込むことで設置します。
「埋め込み型のWi-Fi」のメリットは、以下の通りです。
一方で、以下のようなデメリットもあるため注意しましょう。
次に、「共用部設置型のWi-Fi」です。エントランスなどの共用部にWi-Fiルーターを設置し、各戸へWi-Fiの電波を届かせる方法です。
「共用部設置型のWi-Fi」を設置するメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
一方で、以下のようなデメリットに注意しましょう。
最後に、「置き型Wi-Fi（ホームルーター）」です。「置き型Wi-Fi」は、各戸へLAN回線を開通させ、外付けのWi-Fiルーターを設置する方法です。
「置き型Wi-Fi」のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
一方、入居者が退去する際にWi-Fiルーターを持ち去られる可能性があるため注意が必要です。ルールをしっかりと定めたり、壁に固定したりするなどの対策をしましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際の費用相場を「初期費用（工事費用）」と「月額費用（ランニングコスト）」に分けて紹介します。
無料Wi-Fiの契約をする回線業者によって費用が異なるため、参考として考えてみてください。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際の初期費用（工事費用）は、およそ50万円～120万円が目安です。
物件の構造や部屋数によって異なるため、あくまで目安程度に考えましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入した後の月額費用（ランニングコスト）は、およそ1～3万円が目安です。
契約するプランやオプションなどによって異なるため、詳細は回線業者にしっかりと確認することをおすすめします。
アパートの無料Wi-Fiを選ぶ際は、特に以下の3ポイントに注目しましょう。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1つ目の選定ポイントは、「回線の種類と速度」です。回線には有線と無線の2種類があり、アパートの無料Wi-Fiを選ぶ際は、回線を各戸へつなげる有線回線（もしくは置き型Wi-Fi）がおすすめです。
無線回線の場合、アパート全体で同じ回線を使用することになるため、通信速度が低下してしまう恐れがあります。無線回線を選ぶのであれば、通信が安定している置き型Wi-Fi（ホームルーター）がおおすすめです。
あまりにも通信速度が遅いと、入居者からクレームが入ってしまう可能性があるので注意が必要しましょう。
2つ目の選定ポイントは、「サポート体制」です。アパートに無料Wi-Fiを導入した後、通信が止まってしまったり、Wi-Fiルーターが故障してしまったりする可能性もあります。
サポート体制が充実している業者であれば、そのようなトラブルに対しても迅速に対応してくれるでしょう。導入後のトラブルを回避するためにも、サポートの内容を確認してから無料Wi-Fiを選ぶことをおすすめします。
3つ目の選定ポイントは、「物件構造」です。物件構造によっては、無料Wi-Fiの導入ができない場合があります。
たとえば、物件が大きすぎてWi-Fiの電波が行き届かないケースや、物件の構造上光回線を引き込めないケースなどです。導入を検討している無料Wi-Fiの回線工事が可能な物件かどうか、事前に業者へ確認しておくようにしましょう。
なお、以下の表は、無料Wi-Fiの種類ごとに設置可能な物件構造の目安をまとめたものです。
| 設置可能な物件構造の目安 | |
| 共用部設置型のWi-Fi | 「木造or鉄骨造の低層物件」かつ「1部屋あたりの広さが約40㎡以下」 |
| 各戸設置型のWi-Fi（埋め込み型のWi-Fi・置き型Wi-Fi） | 物件の構造や規模、部屋の広さに制限なし |
4つ目の選定ポイントは、「セキュリティ性」です。入居者が安心して無料Wi-Fiを使えるようなものを選ぶ必要があります。
アパートへ無料Wi-Fiを導入する際は、「WPA2/WPA3」の暗号化方式が採用されたものがおおすすめです。それ以外にも、アクセスポイントに接続中のデバイス（パソコン・スマホ・タブレットなど）を見えなくするSSIDというステルス機能も存在します。このようなセキュリティ性の高いWi-Fiを選び、入居者が安心して使えるインターネット環境を構築しましょう。
大家さんにおすすめのアパート無料Wi-Fiは、以下の6つです。導入コストや通信速度、特徴を踏まえたうえで、物件に合った無料Wi-Fiを選んでみてください。
| 初期費用 | |
| 月額料金 | 4,378円【WEB限定】初月無料 |
| 同時接続台数 | 最大40台 |
| 通信速度 | 下り：3.9Gbps上り：183Mbps |
「BizAir+5GforWiMAX」は、コンセントに挿すだけで使えるWi-Fiサービスです。圧倒的な速さの5Gに対応しており、WiMAX回線なので安定した高速通信が可能です。光回線と比べて非常にお得な価格でWi-Fiを導入でき、申込手続き完了から最短3日で利用可能になります。
BizAirを利用するために他のインターネット回線やプロバイダーと契約する必要はなく、BizAir単独でインターネット接続が可能です。そのため、一切インターネット回線が開通していない物件の大家さんでも安心です。WEB限定で初月無料の割引キャンペーンも行っているため、興味のある大家さんはぜひ一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
| 初期費用 | 各戸：440,000円～（4戸）共用型：350,000円～（1～4戸） |
| 月額料金 | 各戸：12,800円～（4戸）共用型：12,000円～（1～4戸） |
「バッファロー」は、100,000戸に導入実績がある会社です。物件の事前調査から工事、回線開通費用まで含めた総合費用で提供してくれます。法人向けの高性能なWi-Fiルーターが採用されているのが魅力です。
安心の保守サポートが付いており、入居者からの問い合わせには「バッファロー・IT・ソリューションズ」が対応してくれます。導入条件は公式サイトから確認できるため、気になる方は公式サイトに飛んでみてはいかがでしょうか。
| 初期費用 | 要問合せ |
| 月額料金 | 要問合せ |
| 通信速度 | プランによって異なる |
「フレッツ光」は、NTT東日本が提供するWi-Fiサービスです。中でも全戸に安定した通信環境を提供する「フレッツ 光ネクスト マンション全戸加入プラン」がおすすめのプランです。
また、NTT東日本のネットワーク対応の防犯カメラも同時に導入可能で、防犯やゴミ捨て場・駐輪場でのマナー違反の抑止にも効果が期待できます。
| 初期費用 | 0円 ※初期導入費用0円プランを利用した場合 |
| 月額料金 | 要問合せ |
| 通信速度 | 最大1Gbps ※Wi-Fi6（オプション）：最大9.6Gbps |
「B-CUBIC」では、入居者が完全無料で使えるWi-Fiを導入してくれます。小戸数アパートから大型マンションまであらゆる物件に対応しており、初期導入費用0円プランでは初期費用が不要です。
毎月の月額料金だけで導入でき、安心のアフターフォローがあることから多くの大家さんに選ばれています。B-CUBICの大きな特徴は、以下の3つです。
| 初期調査費用 | 0円 |
| 月額料金 | 要問合せ |
| 通信速度 | 最大1201Mbps～最大1733Mbps |
「エレコム」では、綿密な現地調査をしたうえで、最適なWi-Fiの設置方法を提案してくれます。通信が安定した「LAN配線プラン」と工事不要の「同軸配線プラン」があり、導入実績も豊富です。
また、エレコムの製品を導入するため、製品について熟知した作業員がスムーズに工事してくれます。万全のセキュリティと保守・サポート体制が整っており、導入後も安心です。
| 初期費用 | 0円 |
| 月額料金 | 要問合せ |
| 通信速度 | 要問合せ ※IPv6対応 |
「wiz 空室対策できるくん」は、初期費用0円かつ圧倒的低コストの低リスクで導入可能なサービスです。テレビアンテナ線を用いてインターネット環境を構築するため、宅内工事は必要ありません。そのため、入居者との日程調整等も不要です。
IPv6対応の高速回線を取り扱っており、快適なWi-Fi環境を入居者へアピールできます。また、オートロックや宅配ボックスなどの空室対策サービスも提供しているため、入居率を上げたい大家さんは一度問い合わせてみると良いでしょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際は、以下の点に注意しましょう。
インターネット無料とインターネット利用可では意味が違います。
インターネット無料の物件では入居者が完全無料でWi-Fiを利用できる一方、インターネット利用可の物件では建物にインターネット設備が備わっているだけです。そのため、入居者は自分でWi-Fiを契約し、月額料金を支払う必要があります。
ここで注意すべきなのが、インターネット利用可では入居率アップに対する効果が薄いということです。もし近くにインターネット無料の物件があれば、入居希望者はそちらの物件を選ぶ可能性が高く、空室対策にはつながりません。
そのため、空室対策・入居率アップを目指す大家さんは、インターネット無料とインターネット利用可の違いを理解したうえで導入するWi-Fiを検討しましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際は、業者から見積もりを取るようにしましょう。
業者によって回線の種類や契約プラン、初期費用、月額料金などが異なります。また、先述のとおり、物件構造によっては導入できないケースもあるため、物件調査などを含む事前の見積もりが大切です。
自分の物件に最適な業者・プランを選ぶためにも、導入前は必ず見積もりを取るようにしましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入した後、解約する際に違約金が発生する可能性があります。Wi-Fiの契約期間内に解約をする場合、初期費用や月額料金の残債を支払わなければいけないケースが多いです。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際は、契約期間の縛りの有無や違約金についてしっかりと確認しましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入する際は、導入前に物件の構造を調査しましょう。物件の構造によっては、工事に対応してくれない場合もあります。
無料で物件構造の調査をしてくれる業者もいるため、事前に物件の構造を調査しておきましょう。
1つのインターネット回線を契約して各戸へ分配している場合、入居者が同時にWi-Fiへ接続すると、通信が混雑して回線速度が低下してしまいます。また、回線に何かしらの障害が発生し、通信がダウンしてしまうこともあります。
このような場合、「つながらない」「通信速度が遅い」「電波が弱い」などのクレームを受けるかもしれません。このようなトラブルに備えて、サポート体制の整った業者で無料Wi-Fiを契約したり、トラブル対応をアウトソーシングしたりすることが大切です。なお、回線の混雑を避ける方法として、各戸に置き型Wi-Fi（ホームルーター）を設置するのもおすすめです。
コストパフォーマンスを意識して、費用をかけた分入居者が増えそうか検討してからアパートに無料Wi-Fiを導入しましょう。
アパートに無料Wi-Fiを導入するためには、工事費用や事務手数料などの初期費用に加え、毎月の月額料金もかかります。かけた費用分の効果が得られそうか検討したうえで無料Wi-Fiの導入を決めましょう。
アパートの全戸に無料Wi-Fiを導入する際は、遅くとも1か月前には入居者へその旨を周知しましょう。現在物件に無料のインターネット設備がない場合、入居者個人でWi-Fiを契約している可能性があります。
中には、無料でWi-Fiを使えるようになるなら、現在のWi-Fi契約を解約するという入居者もいるでしょう。また、無料Wi-Fiの導入する際は、部屋に立ち入って工事する可能性もあるため、周知を徹底することが重要です。
この記事では、アパートの無料Wi-Fiについて徹底解説しました。アパートの無料Wi-Fiは入居者から人気の設備であり、導入によって空室対策や近隣物件との差別化などの効果を期待できます。
インターネット無料が当たり前になりつつあるため、まだ導入していない大家さんはアパートの無料Wi-Fiを導入してみてはいかがでしょうか。この記事で紹介した選び方やおすすめのアパート無料Wi-Fiを参考にしつつ、導入を検討することをおすすめします。
