データSIMはナンバーポータビリティ(MNP乗り換え)ができない。

目次

データSIMで契約するとナンバーポータビリティで乗り換えできるのか?

格安SIMや一部キャリアで提供されているデータ専用SIMは、ほとんどの場合即日契約できる手軽さが魅力…

データ通信だけ使いたい場合は重宝するけれど、他社プランへのナンバーポータビリティでの乗換時に困るのでは…


出典:IIJmio

格安SIMの中にはデータ専用SIMを提供している会社が多く存在している

いきなり結論

  • モバイルナンバーポータビリティ(MNP)制度は音声通話SIMだけを対象とした制度
  • データ専用SIMとして契約した回線を他社のデータ専用SIMや音声通話SIMへMNPを利用して乗り換えることはできない
  • データSIMはSMSや電話機能を使わないので電話番号が変わってもデメリットが少ない
  • SMS機能付きのデータSIMもMNP制度の対象外で電話番号を持ち運びできない点に注意

関連記事:SMSなしのデータ専用SIMのデメリットは?ショートメールは送れない?

モバイルナンバーポータビリティ制度は音声通話SIMだけが対象

モバイルナンバーポータビリティ(MNP)制度は、2006年10月に開始された歴史の長い日本国内の携帯電話向けの制度です。

この制度は音声通話機能を提供するフルサービスのモバイル回線を対象としたものです。

電話機能をカットしたデータ専用SIMはモバイルナンバーポータビリティ制度を利用して電話番号を引き継ぐことができません。

契約種別 MNP乗り換え MNPワンストップ制度
音声通話SIM 可能 対象(オンライン手続きのみ)
データSIM(SMSなし) できない できない
データSIM(SMSあり) できない できない

電話番号が変わると連絡相手や公共機関、店舗への連絡が大変

MNPは携帯回線の利用者が他社キャリアへ乗り換えする際に電話番号が変わることで、

友達や家族への連絡や公共サービス、ネットサービスへ登録した電話番号をいちいち変えるのが面倒…

という声に応える目的で創設された制度です。

電話番号は知り合いにも教えてしまっていて、全員にメール等で一斉に連絡するのが面倒…

データ専用SIMは電話番号が途中から変わってもデメリットが少ない

一方、データ通信だけしか使用しないデータ専用SIMは、そもそも電話機能やSMS機能が使えません。

データ専用SIMの電話番号が途中から変わってしまっても、

  • 電話番号の変更を連絡する友達
  • 変更が必要な公共機関やサービス

は存在しません。

データSIMで電話番号を意識して使うことはほとんどない

データ専用SIMにも契約制度上携帯電話番号が割り当てられています。

通常の音声通話SIMと同じく、携帯電話番号は090/080/070のいずれかで始まる11桁の番号が割り当てられている。

データ専用SIMを利用していて、普段から契約している電話番号を意識すること自体が少ないです。

音声SIM→データSIM/データSIM→音声SIMに変更するMNP乗り換えはできない

今使っている携帯キャリアの電話機能付きの回線契約を、電話機能を使わないからといって格安なデータSIMサービスへMNP乗り換えで移行したい…

といった用途にはMNP制度は使えません。

契約変更のタイプ MNP乗り換え 回線サービスブランド内での契約種別変更
音声SIM→音声SIM できる
音声SIM→データSIM できない できない
データSIM→音声SIM できない ほとんどの場合できない
(楽天モバイルなど一部で可能)

SMS機能付きのデータSIMもMNPできないことに注意が必要

データSIMには以下の2種類の契約タイプが存在しています。

  • データ通信だけを提供するSIM回線
  • データ通信+SMS送受信機能を提供するSIM回線

SMS付きデータSIMをワンタイムパスワード認証で利用している場合

SMSによるワンタイムパスワード認証は、今では多くのサービスや銀行など重要なサービスで活用されています。

SMSによるワンタイムパスワード認証を、このSMS機能付きデータSIMで利用してしまうと後々面倒になりやすいです。

ネットサービスでSMSに届くワンタイム認証は今や必需品

MNPによる他社への電話番号の引き継ぎができないため、SMS機能付きデータSIMを解約する場合は、必ず今までに利用していたサービスへ電話番号の変更手続きを行わなければいけません。

この手続きを行わないと、

  • 銀行やクレジットカードのオンラインサービス
  • 重要なサービスやインフラ
  • オンラインの会員サービス

へのログインができなくなり困ってしまいます。

SMSを使うなら最初から音声通話SIMでの契約がおすすめ

SMS送受信機能がついたデータSIMは、契約時に本人確認書類の提出が必要で、音声通話SIMと同じように契約まで手間がかかります。

SMSが必要なら最初から音声通話機能付きのSIMを契約してしまったほうが、後々MNP乗り換えが簡単にできるので便利です。

データSIM並みの格安料金で使える音声通話SIMのおすすめを紹介

データ専用SIMは昔は音声通話機能がついたSIMよりも格安なイメージがありました。

2025年現在、音声通話SIMにも月額1,000円以下で使えるサービスが多数登場してきています。

データ専用SIMと音声通話SIMの月額料金の安さに違いはなくなってきています。

月額990円(税込)から使えるLINEMO

LINEMOベストプランは月額990円(税込)から利用可能な、音声通話+SMS機能がついた格安SIMです。


出典:LINEMOベストプランの料金

LINEMOは音声通話対応プランが安い

プラン名 プランのタイプ 月額料金
LINEMOベストプラン 音声通話+SMS+
10GBのデータ通信
3GB以下:月額990円(税込)
3GB超-10GB上限:月額2,090円(税込)
LINEMOベストプランV 音声通話+SMS+
30GBのデータ通信
30GB上限:月額2,970円(税込)

 

  • 格安SIMでは珍しいLINE年齢認証に対応
  • LINE通話/ビデオ通話/メッセージの動画/画像の送受信でギガ消費なし
  • プランのギガがゼロになってもLINE利用時に速度制限がかからない

LINEMOはソフトバンクが直接提供する格安プランで通信回線が安定して速い

ゼロに近い料金で音声SIMが使えるpovo2.0

povo2.0は月額基本料金が0円で利用できるauのオンライン専用ブランドです。

出典:povo2.0

従量課金の通話料やSMS送受信料、ネット利用に必要なデータトッピングの購入に料金が発生する仕組みですが、データトッピングの価格はかなり低価格です。

povo2.0では、音声通話機能付きのSIMを選んでもデータトッピングの利用にかかる追加料金は変わりません。

出典:povo

主なトッピングの販売価格とデータ容量

トッピングのデータ容量 トッピングの販売価格 データの使用期限
30GB 2,780円(税込)/1回 有効期限30日間
3GB 990円(税込)/1回 有効期限30日間
24時間使い放題 330円(税込)/1回 有効期限24時間
1GB 390円(税込)/1回 有効期限7日間

上記以外にも便利なトッピングがたくさんあります。

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