楽天モバイルのバンドは?キャリアとの違いを解説。

目次

楽天モバイルが使用するバンドの特長と他社キャリアとの違いを知りたい

楽天モバイルはプラン料金の上限がデータ無制限で3,278円(税込)で使える高い利便性から、2025年現在の契約回線数は850万回線を超え勢いづいています。

楽天モバイルが使用するバンドは他社大手キャリア回線と比べてどう違うのか?実用面ではバンドの繋がりやすさが気になります。

出典:楽天モバイル

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いきなり結論

楽天モバイルはドコモ、au、ソフトバンクの上位3社と比べるとバンドの種類が少なく幅が狭い。楽天モバイルのプラチナバンドは自社回線とパートナー回線の2種類が無制限に利用できる。

楽天モバイルのバンドは他社キャリアと比べて種類と幅が狭い

ドコモ・au・ソフトバンクで使えるバンドは種類が多い

楽天モバイルが使用するバンドの種類と帯域の幅は、先行してインフラ整備を進めてきたドコモ、au、ソフトバンクと比べるとバンドの種類と幅が狭いです。

キャリア 5G 4G
楽天モバイル回線 2バンド 3バンド
ドコモ回線 5バンド 6バンド
au回線 4バンド 7バンド
ソフトバンク回線 4バンド 6バンド

楽天モバイル自社回線のバンドは2つ

自社回線4Gバンド

  • Band 3
  • Band 28

Band 28は2024年6月に提供を開始したバンドなので、対応する基地局やエリアが狭いです。

そのため、楽天モバイルの4G回線の自社回線バンドはBand3がメインです。

複数のバンドを保有し、割り当てられた周波数帯の幅が広いドコモ、au、ソフトバンクと比べると、楽天モバイルの保有するバンドは狭いです。

au回線をパートナー回線として活用してエリアの狭さをカバー

Band3がカバーできていないエリアにはパートナー回線(au)に自動的に接続することでエリアの狭さをカバーする仕組みです。

地方や山間部では自社基地局の整備が追いつかず、まだまだauのパートナー回線を利用する場合がある。

鳥取県 大山(筆者撮影)

au回線と自社回線の切り替えを意識しないで使える

パートナー回線(au回線)を利用したモバイル通信は、現在は無制限なので自社回線と同じ感覚でつながります。

筆者も楽天モバイルを利用しながら様々な場所に出掛けていますが、自社回線からパートナー回線のエリアに移動しても、回線の切り替えには気づかないことが多いです。

パートナー回線はauのプラチナバンドだから、他社大手キャリアは圏外になるような山間部でも通信できることがあります。

楽天モバイルが使用するバンドの特性を知りたい

4G(LTE)で使用しているバンド

重要度高のバンドは楽天モバイルのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号 周波数帯 特性
Band 3 1.7GHz
  • 重要度高
Band 18/26 800MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

Band 28 700MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

楽天モバイルの4Gエリア(2025年5月時点)

出典:楽天モバイル

薄いピンク色のエリアが4G(LTE)のエリアで、薄緑色の部分は楽天モバイルのエリア外です。

5Gで使用しているバンド

重要度高のバンドは楽天モバイルのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号 周波数帯 特性
n77 3.7GHz
  • 重要度高

Sub6

n257 28GHz ミリ波(mmWave)

楽天モバイルの5Gエリア

出典:楽天モバイル

薄いピンク色のエリアは4G(LTE)、濃いピンク色の狭いエリアが5G Sub6のエリアです。

楽天モバイルは転用5Gなし

ドコモ、au、ソフトバンクでは、4G周波数帯を転用して5G回線を提供する転用5Gが導入されています。

転用5Gは5G専用のバンドと比べると5Gの特性や高速な通信を実現しづらいものの、4G+5G全体の体感品質の向上に役立っています。

一方で、楽天モバイルは4G回線で利用できるバンドの種類が少ないことから、転用5Gは現在提供されていません。

楽天モバイルで4Gプラチナバンドの提供がスタート

プラチナバンドはなぜ需要なのか

プラチナバンドとは、4G回線の周波数帯のうち700MHz-900MHzに割り当てられたバンドを意味します。

プラチナバンドは他の周波数帯と比べて建物や障害物を回り込むように進む特性を持っています。

プラチナバンドはビルに囲まれた都心や繁華街でも効果を発揮する


東京都渋谷区(筆者撮影)

プラチナバンドがモバイル回線で重要になる理由

周波数帯が上がるほどモバイル通信の回線速度は上がります。

(例) 800MHzよりも3.5GHz(3,500MHz)のバンドの方が高速な通信が可能。

一方で、周波数帯が上がるほど障害物に影響されやすく、エリアに穴(圏外)ができやすい特性を持っています。

プラチナバンドは障害物を避けるように進む特性と、高速な通信が可能な特性を合わせもつ700MHz-900MHzのバランスの良い周波数帯です。

楽天モバイルが使用するプラチナバンド

2つめの4G自社回線バンドとして、2024年6月にプラチナバンドBand 28(700MHz帯)の運用を開始しました。

また、楽天モバイルのエリア外でパートナー回線(au回線)として使用する4G回線のバンドも800MHz帯のプラチナバンドです。

バンド番号 周波数帯 特性
Band 28 700MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

Band 18/26 800MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

プラチナバンドが効果を発揮する場所

プラチナバンドは都心部のビル内から田舎・山間部まで、さまざまなエリアで重要です。


群馬/長野県境付近 (筆者撮影)
山間部は観光名所でもつながりづらい場所がまだある

こんなエリアで重要

  • 鉄筋コンクリートの大型ビルがひしめく繁華街
  • 地下街や地下鉄の通路
  • 大型ビルの建物内
  • 人口が少ない田園地帯
  • 地形が複雑な山間部

スマホ回線サービスの品質向上にとって重要や役割を持っている貴重な周波数帯貴金属のプラチナから名前が取られました。

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