LINEMOはどこの回線を使用しているのか解説。

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2025年7月11日

LINEMOはどこのキャリア回線を使用しているのか

LINEMOはソフトバンクが提供する格安モバイル回線ブランドとして人気です。

LINEMOの料金はソフトバンクと比べると月額料金は格安ですが、品質の悪い回線を使って月額料金を安くしているんじゃないかと疑っている…

2つのシンプルな料金プラン

出典：linemo.jp

いきなり結論

LINEMOが使用する回線はソフトバンクと同じバンド、ソフトバンクの料金プランと同じネットワーク設備を使用した高速回線を使用しており、格安プランだからといって回線速度や品質は下がらない。

LINEMOが使用する回線はソフトバンク回線

同じ時間と場所で接続すればLINEMOとソフトバンクの回線速度は同程度

スマホ回線の速度や電波状況の良さは、最寄りの携帯基地局の電波の強度や混雑状況に大きく左右されます。

携帯電話基地局(筆者撮影)

LINEMOが使用する回線はソフトバンク回線です。

スマホを使う場所と時間が全く同じなら、LINEMOとソフトバンクの回線速度には大きな差は出ません。

ソフトバンクのギガ無制限プランは割高に感じる

ソフトバンクのフラッグシップとなるデータ使い放題プランのメリハリ無制限＋やペイトク無制限と同じネットワーク設備・回線を同じ優先度でLINEMOにも提供しています。

ソフトバンクのギガ無制限プランは、外出先でネットをそんなに使わない人が契約するとコスパが悪いです。

ソフトバンクのメリハリ無制限＋の月額料金は割引なしの場合7,425円/月

出典：softbank.jp

LINEMOの4G/5Gの提供エリアはソフトバンクと同じ

LINEMO回線の4G/5Gカバーエリアはソフトバンクのエリアと全く同じです。

ソフトバンクの5Gの電波が使える場所ならLINEMOでも5G通信が可能

出典：linemo.jp

LINEMOは1GBあたりのコスパが優れている

LINEMOベストプランVなら1GBあたり100円以下で使える。

プラン	月額料金	1GBあたりコスト
LINEMOベストプラン 3GB以下の場合	990円	約330円
LINEMOベストプラン 10GB	2,090円(税込)	約209円
LINEMOベストプランV 30GB	2,970円(税込)	約99円

MVNO回線の格安SIMは回線速度が安定しづらい

大多数の格安SIMはMVNO

国内モバイル回線市場では、格安スマホプランの新規参入が続々と進んています。

そのうち大多数のモバイル回線ブランドはMVNO(仮想移動体通信事業者)と呼ばれる事業者です。

代表的なMVNO回線の例

IIJmio
mineo
NUROモバイル
イオンモバイル
BIC SIM

MVNOはサービスを販売・顧客サポートを行う会社とモバイル回線(基地局とネットワーク設備)を提供する会社が分離したサービス形態を指します。

MVNOは平日の昼休みや夜間に速度が低下しやすい

MVNOはモバイル回線を提供する会社から仕入れる回線のリソースが少ない傾向にあります。

多くの人がスマホを使う時間帯に利用者の回線速度が通常の携帯キャリアよりも遅くなってしまう現象を完全には防ぎづらいことがMVNOのデメリットです。

MVNOは平日の昼休みや平日の夜間は回線速度が安定しづらい

横浜市企業のオフィスが林立するみなとみらい地区(筆者撮影)

MVNOが速度低下しやすい時間帯

通勤通学時間帯
自宅で過ごす人が多い夜間
平日正午の昼休憩の時間帯

LINEMOはソフトバンクが提供するMNOブランド

LINEMOはソフトバンクが直接提供するオンライン申込専用の格安モバイル回線ブランドとして約4年前にスタートしました。

LINEモバイル時代はMVNO方式の格安SIMだった

LINEMOはMVNOの携帯電話事業者としては不振が続いていたLINEモバイルを買収し、ソフトバンクが直接提供するMNOサービスとしてリニューアルし提供を開始した経緯があります。

LINEモバイルはドコモ、au、ソフトバンク回線を選択できるMVNOの格安SIMだった。

LINEモバイル公式サイト

LINEモバイルの新規申し込み受付は終了しました。

ソフトバンクがLINEモバイルを買収しMNOのLINEMOとして再出発

ソフトバンクの買収後はソフトバンク回線の通信基地局とネットワーク設備をそのまま使用するMNOブランドとしてLINEMOの提供をスタートした。

LINEMOはLINEモバイルと比べて電波のつながりやすさと安定性が大幅にアップしました。

LINEMOはMVNO回線じゃないから回線品質が安定する

基地局やネットワーク設備を保有する携帯キャリアが直接提供するモバイル回線サービスをMNOと呼びます。

MNOはMVNOと比べ回線速度や回線の安定性が優れています。

ソフトバンク	MNO
ワイモバイル	MNO
LINEMO	MNO
LINEモバイル	MVNO
メルカリモバイル	MVNO
カブアンドモバイル	MVNO
マイネオ	MVNO
IIJmio	MVNO

LINEMOはソフトバンクが直接提供するモバイル回線ブランド(MNO)です。

データ容量超過後の速度も優秀

LINEMOベストプランVを選べば、データ容量を超過した後の速度制限が緩いです。

最大1Mbpsの速度で最低限のメッセージ送受信や文字中心であればSNSやネットの利用が可能です。

プラン	データ容量超過後の回線速度
LINEMOベストプラン	300kbps
LINEMOベストプランV	1Mbps(およそ1,000kbps)

LINEMOは通話品質も良い

LINEMO回線を使用した通話を実際に日常的に利用していますが、音質は安定していて相手の声がぶれて聞き取りづらいケースはほとんどありません。

通話品質も良好

ソフトバンクとLINEMOの回線の違いは？

LINEMOは5G SAが利用できない

ソフトバンクではより高速な通信が可能な5G SAサービスが利用できますが、LINEMOでは提供されていません。

5G SAとは、4G用の基地局設備を全く使用せず、5Gのために整備された独立した基地局ネットワークを使用した5G回線を意味する言葉です。

出典：softbank.jp

ソフトバンクの5G SAは都市部を中心にエリア拡大中

ソフトバンクとLINEMOの対応バンドに違いはないものの、5G専用設備を使ったより高速な5G SA通信が利用できない点はデメリットとなります。

LINEMOが使用するバンドはソフトバンクと同じ

LINEMOが使用するバンドはソフトバンクと全く一緒です。

LINEMOのバンド

4Gバンド

重要度高のバンドはLINEMOのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号	周波数帯	特性
Band 1	2.0GHz	重要度高
Band 3	1.7GHz	重要度高
Band 8	900MHz	重要度高プラチナバンド
Band 11	1.5GHz
Band 28	700MHz	プラチナバンド
Band 42	3.5GHz

LINEMOの4Gエリアはソフトバンクのエリアと同じです。

ソフトバンクの4Gエリア(2025年5月時点)

出典：softbank,jp

5Gバンド

重要度高のバンドはLINEMOのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号	周波数帯	特性
Band n3	1.7GHz	重要度高転用5G
Band n28	700MHz	重要度高転用5G
Band n77	3.4GHz,3.7GHz	重要度高 Sub6
Band n257	28GHz	ミリ波(mmWave)