ワイモバイルのバンドは?ソフトバンク回線との違いを解説。

目次

ワイモバイルが使用するバンドの特長とソフトバンクとの違いを知りたい

ワイモバイルがソフトバンクのサブブランドとしてスタートしてから10年が経過し、10周年を記念したお得なキャンペーンも開催されています。

ワイモバイルは月額料金がソフトバンクよりも割安ですが、利用できるバンドや5G/4G回線に違いはあるのでしょうか。

ワイモバイルの月額料金は安い

出典:ワイモバイル

いきなり結論

ワイモバイルとソフトバンクの4Gと5Gのバンドに違いはない。プラチナバンドなど、快適な通信に重要なバンドもワイモバイルで利用できる。ワイモバイルの全バンドの中でスマホが対応必須な重要バンドも解説。

ワイモバイルとソフトバンクのバンドは同じ

ワイモバイルが使用するバンドと、ソフトバンクが使用するバンドに差異はありません。

電波のつながりやすさを左右する、ソフトバンクのプラチナバンドもワイモバイルで提供されています。

使用回線やバンドに全く差がないのに、月額料金を安くできることは大きなメリットです。

通話品質にも違いがない

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ワイモバイルは5G SAが利用できない

ソフトバンクではより高速な通信が可能な5G SAサービスが利用できますが、ワイモバイルでは提供されていません。

ソフトバンクの5G SAは都市部を中心にエリア拡大中

ソフトバンクとワイモバイルの対応バンドに違いはないものの、5G専用設備を使ったより高速な5G SA通信が利用できない点はデメリットとなります。

ワイモバイルが使用するバンドの特性と重要なバンドまとめ

4G(LTE)で使用しているバンド

重要度高のバンドはワイモバイルのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号 周波数帯 特性
Band 1 2.0GHz
  • 重要度高
Band 3 1.7GHz
  • 重要度高
Band 8 900MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

Band 11 1.5GHz
Band 28 700MHz プラチナバンド
Band 42 3.5GHz

LINEMOの4Gエリアはソフトバンクのエリアと同じです。

ソフトバンクの4Gエリア(2025年5月時点)

出典:softbank,jp

薄いオレンジ色のエリアが4Gカバーエリアです。

5Gで使用しているバンド

重要度高のバンドはワイモバイルのモバイル通信で使用される頻度が高いバンドです。

重要度高のバンドが一部でもスマホ側に搭載されていない場合、回線速度の低下や圏外頻度の増加が起こります。

バンド番号 周波数帯 特性
Band n3 1.7GHz
  • 重要度高

転用5G

Band n28 700MHz
  • 重要度高

転用5G

Band n77 3.4GHz,3.7GHz
  • 重要度高

Sub6

Band n257 28GHz ミリ波(mmWave)

LINEMOの5Gエリアはソフトバンクのエリアと同じです。

ソフトバンクの5Gエリア(2025年5月時点)

出典:softbank,jp

赤-ピンク色のエリアが5Gエリアです。

ソフトバンクの転用5Gはワイモバイルでも同じ

ソフトバンクも他社キャリアと同様に、4G周波数帯を転用して5G回線を提供する転用5Gが導入されています。

転用5Gは5G専用のバンドと比べると5Gの特性や高速な通信を実現しづらいものの、4G+5G全体の体感品質の向上に役立っています。

ソフトバンク回線の転用5Gバンドは同じ周波数帯でワイモバイルでも利用されています。

転用5Gバンド

転用5G

  1. n3
  2. n28

ワイモバイルの4G(LTE)はプラチナバンドが強み

プラチナバンドはなぜ需要なのか

プラチナバンドとは、4G回線の周波数帯のうち700MHz-900MHzに割り当てられたバンドを意味します。

プラチナバンドは他の周波数帯と比べて建物や障害物を回り込むように進む特性を持っています。


東京都渋谷区(筆者撮影)

周波数帯が上がるほど回線速度は上がります。

(例) 800MHzよりも3.5GHz(3,500MHz)のバンドの方が高速通信が可能。

一方で、周波数帯が上がるほど障害物に影響されやすく、エリアに穴(圏外)ができやすい特性を持っています。

ワイモバイルが使用するプラチナバンド

ワイモバイルの4G回線では、Band8とBand28がプラチナバンドとして使用されています。

ワイモバイルのプラチナバンドのうち、特に重要なバンドはBand 8です。

バンド番号 周波数帯 特性
Band 8 900MHz
  • 重要度高

プラチナバンド

Band 28 700MHz プラチナバンド

プラチナバンドが効果を発揮する場所

プラチナバンドは障害物を避けるように進む特性と、高速な通信が可能な特性を合わせもつ700MHz-900MHzのバランスの良い周波数帯です。

プラチナバンドは都心部のビル内から田舎・山間部まで、さまざまなエリアで重要です。

鳥取県 大山(筆者撮影)

 

こんなエリアで重要

  • 鉄筋コンクリートの大型ビルがひしめく繁華街
  • 地下街や地下鉄の通路
  • 大型ビルの建物内
  • 人口が少ない田園地帯
  • 地形が複雑な山間部

スマホ回線サービスの品質向上にとって重要や役割を持っている貴重な周波数帯貴金属のプラチナから名前が取られました。

ワイモバイルはソフトバンクの5G SAが使えない

5G SAは独立した設備で高速5G通信を実現する

5G SAとは、4G用の基地局設備を全く使用せず、5Gのために整備された独立した基地局ネットワークを使用した5G回線を意味する言葉です。

出典:softbank.jp

SAはStandaloneの略で、独立、自立を意味する英語です。

ワイモバイルはソフトバンクの5G SAに非対応

ワイモバイルユーザーはソフトバンクでは利用できる5G SAによる通信を利用できません。

プレミアムサービスのソフトバンクと低価格ブランドのワイモバイルにおいて、回線品質での唯一の差別化要素は5G SA対応の有無です。

出典:softbank.jp

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