SMSなしのデータ専用SIMのデメリットは?ショートメールは送れない?

目次

データ専用SIMではSMSの送受信はできないのか?

格安料金で提供されているデータ専用SIMは、本人確認審査なしですぐに契約できる手軽さが魅力…

データ専用SIMにするとショートメールは送れない?デメリットはあるのか?


現代ではSMSは企業からの自動メッセージの受信が中心
友達とのコミュニケーションには利用しない人が増加傾向

いきなり結論

  • データ専用SIMでは、会員アプリへのログイン時に必要なワンタイムパスワードをSMSで受け取れない
  • LINEアカウントを安全に維持するには、SMSまたは電話が受信できる電話番号が最低1つは必要
    データ専用SIMは他社へMNP乗り換えできないものがほとんど
  • スマホのメイン回線はSMS機能または音声通話機能が付いたSIM契約がおすすめ。

関連記事:データSIMはナンバーポータビリティ(MNP乗り換え)ができない。

データ専用SIMを選ぶとどんなデメリットがある?

データ専用SIMの月額料金は音声通話SIMと比べて若干低価格に設定されている場合が多いです。

データ専用SIMには、本人確認が無く契約がスムーズになるメリットがありますが、日常利用ではどのようなデメリットがあるのでしょうか?

電話番号は割り当てられているもののSMSの送受信ができない

データSIMを契約してSIMをスマホに設定すると、070/080/090から始まる一般的な携帯電話番号が確認できますが、この番号を使ったSMSや電話の利用はできない仕組みです。

スマホのダイヤルパットもデータ専用SIMでは全く機能しない

裏技のような方法も存在しません。

データ専用SIMには電話番号が契約上存在するものの、その電話番号宛にSMSは届かないし、SMSを送信することもできません。

SMSが受信できないスマホはワンタイム認証で困る場合も

SMSによるワンタイムパスワード認証は、今では多くのサービスや銀行など重要なサービスで活用されています。

ネットサービスでSMSに届くワンタイム認証は今や必需品

ワンタイム認証には以下のように3つの方式があります。

  • 登録したSMSに認証番号や認証URLが届くもの
  • 登録したメールアドレスにに認証番号や認証URLが届くもの
  • ワンタイムパスワードをアプリ上で発行する専用アプリを利用するもの

中でも、サービスに登録済みの電話番号宛にSMSで認証番号が届くSMS認証は銀行のネットバンキングやネット通販サイトなど、不正利用を防ぐ目的で多くのサービスで採用されています。

SMS認証以外の認証方式には対応していないサービスも中にはあるため、スマホのSIMをSMSの受信ができないデータ専用SIMだけにしてしまうと、認証を突破できず困ることが増えます。

LINEアカウントが数年後に突然消えてしまう可能性がある

スマホの回線をデータSIMのみにしていて、音声通話SIMを解約してしまった場合、数年後に突然LINEアカウントが消去されるリスクがあります。


LINEアプリの新規登録画面

音声通話SIMの解約から数年後に、その電話番号は携帯会社によってリサイクルされ、新規の回線契約者に対してあなたが使っていた電話番号が渡される場合が多いです。

その後、電話番号の取得者がLINEの登録電話番号をかつてあなたがつかっていたその電話番号に変更すると、あなたのLINEアカウントは自動的に全消去されてしまいます。

LINEにログイン/新規登録すると、自動的に電話番号を認証する画面になる


LINEアプリの新規登録画面

LINEユーザーは日本国民の大半を占めているため、新しい電話番号所有者がいずれはLINEにログインや登録をする可能性が高いです。

これにより、LINEのデータが突然すべて消去されても何も文句を言えません。

データ専用SIMはMNP乗り換えができない場合が多い

電話機能をカットしたデータ専用SIMはモバイルナンバーポータビリティ制度を利用して電話番号を引き継ぐことができません。

契約種別 MNP乗り換え MNPワンストップ制度
音声通話SIM 可能 対象(オンライン手続きのみ)
データSIM(SMSなし) できない できない
データSIM(SMSあり) できない できない

今使っている音声通話機能付きSIMを、電話機能を使わないから格安なデータ専用SIMにMNP乗り換えで移行したい…

といった用途にはMNP制度は使えません。

契約変更のタイプ MNP乗り換え 回線サービスブランド内での契約種別変更
音声SIM→音声SIM できる
音声SIM→データSIM できない できない
データSIM→音声SIM できない ほとんどの場合できない
(楽天モバイルなど一部で可能)

SMSなしのデータSIMはタブレットなどサブ端末、サブ回線として便利

スマホとは別にiPadなどのタブレット端末を外出先で使いたいときに、データ専用SIMは重宝されます。

タブレット端末は電話やSMSができない機種も多く、SMS認証や音声通話、緊急通報はスマホから行えば良いからです。

データSIMはデュアルSIM対応のサブ回線に便利

また、最近のスマホは多くの機種が2回線分のSIMを同時に利用できるデュアルSIM機能を搭載しています。

メインのSIMは音声通話+SMS機能が使える回線を契約し、サブ回線としてデータ通信専用のSIMを契約する使い方がおすすめです。

データ専用SIMはデータ容量が大容量なプランを選んでも、月額費用が抑えられているので、スマホ側の設定で

  • 音声通話/SMSはメイン回線を使用
  • データ通信はサブ回線を使用

するようにできます。

iPhoneの場合、設定アプリを開く→モバイル通信

  • モバイルデータ通信→データ通信を使いたいサブ回線を選択
  • デフォルトの音声回線→通話/SMSが可能なメイン回線を選択

サブ回線はeSIMでの契約が便利(スマホがeSIM対応の場合)

サブ回線をeSIMで契約すれば、SIMカードトレイをいちいち出し入れする必要がなく、画面上の操作だけでモバイル回線を使い始めることができます。

  • SIMカードスロットが2枚分用意されている機種
  • SIMカードスロットが1回線+eSIMが1回線用意されている機種
  • SIMカードスロットが1回線+eSIMが2回線用意されている機種(同時に使えるのは2回線まで)

スマホのメイン回線として使うならSMS機能付きのSIMが便利

データSIMには以下の2種類の契約タイプが存在しています。

  • データ通信だけを提供するSIM回線
  • データ通信+SMS送受信機能を提供するSIM回線

ここでは、SMSに対応するおすすめの格安データSIMと、データ専用SIM並みに安い音声通話SIMを紹介します。

IIJmio ギガプラン SMS対応タイプ

格安SIMサービスのIIJmioギガプランには、SMS対応データSIMの選択肢があります。


IIJmio ギガプランはSMS対応データSIMが選べる

SMS対応データSIMの月額料金は2ギガ/820円(税込)や30ギガ/2,680円(税込)と、大容量でも低価格です。

楽天最強プラン データタイプはSMSが使える

楽天最強プラン データタイプは月額1,078円(税込)から利用可能なデータSIMですが、SMSの送受信が可能なプランです。


楽天最強プラン データタイプはSMS対応

注意点は、クレジットカードの楽天カードを保有している方しか契約ができないことです。

データタイプと通常プランの月額料金が同じ

データタイプを選んでも、通常タイプと全く同一料金の3段階型で毎月の料金が計算されます。

データ容量をどれだけ使っても最大で3,278円(税込)が上限料金

ソフトバンクが提供するLINEMOはデータSIM並みに安い

LINEMOベストプランは月額990円(税込)から利用可能な、音声通話+SMS機能がついた格安SIMです。

最初から音声通話機能付きのSIMを契約してしまったほうが、後々のトラブルを避けられます。


出典:LINEMOベストプランの料金

povo2.0の通話+データSIMは月額基本料金が0円

povo2.0は月額基本料金が0円で利用できる超格安プランです。

出典:povo2.0

音声通話SIMを選んでも他社のデータSIMよりも最低ランニングコストが安いです。

最初から音声通話機能付きのSIMを契約してしまったほうが、後々のトラブルを避けられます。

ネット利用に必要なデータトッピングの購入に料金が発生する仕組みですが、データトッピングの価格はかなり低価格です。

トッピングのデータ容量 トッピングの販売価格 データの使用期限
30GB 2,780円(税込)/1回 有効期限30日間
3GB 990円(税込)/1回 有効期限30日間
24時間使い放題 330円(税込)/1回 有効期限24時間
1GB 390円(税込)/1回 有効期限7日間

SMSを使うなら最初から音声通話SIMでの契約がおすすめ

SMS送受信機能がついたデータSIMは、契約時に本人確認書類の提出が必要で、音声通話SIMと同じように契約まで手間がかかります。

データSIM並みの格安料金で使える音声通話SIMのおすすめを紹介

データ専用SIMは昔は音声通話機能がついたSIMよりも格安なイメージがありました。

2025年現在、音声通話SIMにも月額1,000円以下で使えるサービスが多数登場してきています。

データ専用SIMと音声通話SIMの月額料金の安さに違いはなくなってきています。

月額990円(税込)から使えるLINEMO

LINEMOベストプランは月額990円(税込)から利用可能な、音声通話+SMS機能がついた格安SIMです。


出典:LINEMOベストプランの料金

LINEMOは音声通話対応プランが安い

プラン名 プランのタイプ 月額料金
LINEMOベストプラン 音声通話+SMS+
10GBのデータ通信
3GB以下:月額990円(税込)
3GB超-10GB上限:月額2,090円(税込)
LINEMOベストプランV 音声通話+SMS+
30GBのデータ通信
30GB上限:月額2,970円(税込)

 

  • 格安SIMでは珍しいLINE年齢認証に対応
  • LINE通話/ビデオ通話/メッセージの動画/画像の送受信でギガ消費なし
  • プランのギガがゼロになってもLINE利用時に速度制限がかからない

LINEMOはソフトバンクが直接提供する格安プランで通信回線が安定して速い

ゼロに近い料金で音声SIMが使えるpovo2.0

povo2.0は月額基本料金が0円で利用できる超格安プランです。

出典:povo2.0

従量課金の通話料やSMS送受信料、ネット利用に必要なデータトッピングの購入に料金が発生する仕組みですが、データトッピングの価格はかなり低価格です。

povo2.0では、音声通話機能付きのSIMを選んでもデータトッピングの利用にかかる追加料金は変わりません。

出典:povo

主なトッピングの販売価格とデータ容量

トッピングのデータ容量 トッピングの販売価格 データの使用期限
30GB 2,780円(税込)/1回 有効期限30日間
3GB 990円(税込)/1回 有効期限30日間
24時間使い放題 330円(税込)/1回 有効期限24時間
1GB 390円(税込)/1回 有効期限7日間

上記以外にも便利なトッピングがたくさんあります。

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