スマホ割引規制をわかりやすく解説。2024年12月の最新法改正でどう変わるのか。

目次

最新のスマホ割引規制が2024年12月27日に施行された

総務省のモバイル市場競争促進プランをガイドラインとした、

最新のスマホ本体価格の割引規制が2024年12月27日に施行されました。

この改正後に、iPhoneやAndroidスマホの多くの実質負担額が値上がりしています。


ソフトバンクのiPhone 16も実質負担額がアップ

いきなり結論

  • 最新スマホ割引規制が2024年12月27日からスタートした
  • 返却プログラム利用時、特にAndroidスマホの支払い総額が大幅にアップ。中には1万倍以上の負担増も
  • 買取価格相場がAndroidより安くなりづらいiPhoneは返却プログラム利用時の値上げ幅が緩やか
  • 2025年1月現在も格安で購入できるiPhone/Androidの人気スマホを紹介

スマホ返却で残債が免除されるプログラムでキャリアが下取り価格を盛りづらくなった

2024年12月27日より、携帯キャリア各社のスマホ本体価格の割引規制が見直されました。

一番の変更点は、携帯キャリア各社が提供している、スマホを12ヶ月後または24ヶ月後に返却すると、残債の大部分が免除される手法への規制が厳しくなった点です。

2024年
12月26日
まで
2024年
12月27日以降
残債免除額はキャリア各社が独自基準で計算していた 残債免除額はリユースモバイルジャパンの平均価格を基準とする

リユースモバイルジャパンって何?

リユースモバイルジャパンは、日本の中古スマホ(リユーススマホ)業界の業界団体の1つです。

中古スマホ業界団体のリユースモバイルジャパン(RMJ)

リユースモバイルジャパン公式サイトでは、中古スマホ買取各社の機種別の平均買取価格のデータが公表されています。

2024年12月27日以降に携帯キャリアが12ヶ月後/24ヶ月後に返却すると残債が免除されるような購入サポートプログラムを提供する場合は、ここで公表されている平均買取価格を元にしなければいけなくなりました。

携帯キャリア4社間で購入サポートプログラムの競争が加熱している

携帯キャリア名 主な購入サポートプログラム
ドコモ
au
ソフトバンク
楽天モバイル

ソフトバンクのAndroidスマホの実質負担額は値上がり幅大

残債免除を活用したキャンペーンを特に打ち出していたのはソフトバンクです。

出典:ソフトバンク 新トクするサポート

ソフトバンクでは、10-20万円以上の定価で販売されているハイスペックなAndroidスマホも、13ヶ月目や25ヶ月目に返却すれば最安で24円や36円の支払い総額で済むプログラムを提供していました。

2024年12月26日以前は、Google Pixel 9はソフトバンクでは2年間で24円で利用できた機種でした。


出典:ソフトバンク Google Pixel 9

2025年1月現在、Google Pixel 9をソフトバンクで購入すると1年間で36,180円の支払い総額が必要となり、実に1万倍以上の値上げです。

128GBモデル/他社から乗り換えの場合

出典:ソフトバンク Google Pixel 9販売価格

この改正ではiPhoneよりもAndroidスマホのほうが影響が大きい

ご存知の方も多いと思いますが、iPhoneはリセール価格(中古市場での買取価格)がAndroidスマホと比べて高い傾向が続いています。


出典:ソフトバンク iPhone 15/iPhone 15 Plus

返却プログラムの残債免除額は中古市場の業界団体の平均買取価格がものさしになるので、発売から1年後/2年後の平均買取価格がより定価に近く高価な傾向にあるiPhoneでは、Androidスマホよりも負担額の増加幅が小さいです。

ソフトバンクで新トクするサポート スタンダードを利用して乗り換えまたは新規契約でiPhone 15(2023年9月発売)を購入した場合、2年間のお支払い総額4,920円(税込)と格安で利用できる。


出典:ソフトバンク iPhone 15販売価格

それでも、定価が高額な最新のiPhone16を1年間数十円で利用し返却…といったキャンペーンを今までよりもキャリアは提供しづらくなりました。

2025年1月現在も格安で購入できる人気スマホ機種は?

おすすめは格安ブランドの格安機種

携帯キャリア3社のメインブランド(ドコモ、au、ソフトバンク)の通信料金は毎月1万円近くになる場合も多いです。(無制限のメインプラン等の場合)


出典:メリハリ無制限

各キャリアのメインブランド、サブブランド2プランの月額料金を比較

キャリア/ブランド名 プラン名とデータ容量 月額料金(割引適用前)
ドコモ eximo
データ容量無制限
4,565円
〜7,315円(税込)
au 使い放題MAX+ 5G/4G
データ容量無制限
7,458円(税込)
ソフトバンク メリハリ無制限+
データ容量無制限
7,425円(税込)
楽天モバイル 楽天最強プラン
データ容量無制限
1,078円
〜3,278円(税込)
UQモバイル コミコミプラン+
月間データ容量33GTB
3,278円(税込)
ワイモバイル シンプル2 M
月間データ容量30GB
4,015円(税込)

ドコモ/au/ソフトバンクは月額プラン料金が高め

スマホは安く買えるけど毎月の通信費が結局高くなってしまいがち…

おすすめなのはワイモバイルやUQモバイル、楽天モバイルなど、毎月の通信費も抑えらられるキャリア/通信ブランドでの格安スマホの購入です。


出典:楽天最強プラン

UQモバイルやソフトバンクのiPhoneが1万円以下の支払い総額で使える

いずれも他社から乗り換え時のオンラインストアでの販売価格です。

販売キャリア/通信ブランド 機種名 価格
ワイモバイル
(オンラインストア)
OPPO A3 5G 一括払いで1円
返却不要
ワイモバイル
(オンラインストア)
moto g64y 5G 一括払いで1円
返却不要
ソフトバンク iPhone 15
128GBモデル
24回払いでお支払い総額
4,920円(税込)

25ヶ月目に返却した場合
UQモバイル iPhone 14
128GBモデル
23回払いでお支払い総額
47円(税込)

24ヶ月目に返却した場合
コミコミプラン+/増量オプションⅡ/スマホトクするプログラム利用時
楽天モバイル AQUOS wish4 48回払いを選択して、
24ヶ月後に返却時、
実質負担額13,950円(税込)

ワイモバイルには返却不要で一括払い1円の格安スマホもある

ワイモバイルでは、2024年に発売されたOPPOのAndroidスマホが乗り換えなら一括払いでもなんと1円で販売されています。

出典:ワイモバイル

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